所 信

【はじめに】

2013年の入会以来、ずっと思ってきたことがあります。

それは、周囲から聞こえてくるJCの評価。

「J Cは金持ちの集まり」「J Cは夜遅くまで飲み歩いている」「J Cは自己満足」

青年会議所会員の方なら一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。

このような否定的な言葉を聞く度に私は、青年会議所の存在意義はなんなのか。ずっと疑問に思っていました。

明るい豊かな社会の実現という壮大な目標を掲げながら周囲から期待されない組織。

このような組織が本当に地域の未来を担うことができるのか。私たちは本当に市民から必要とされているのだろうか。

明確な答えが出ないまま活動を続ける中で、もう一つ重大な課題に直面しました。

会員数の減少。

会津喜多方青年会議所の会員数は年々減少傾向にあります。これは喜多方市の人口が減少していることも要因の一つですが、それ以上に入会したいと思える組織になっていないこと、つまりは私たちが青年会議所としての魅力を十分に発信できていないことが大きな要因です。

この二つの課題に共通して言えることは、地域社会からの〝共感〟が低下していることだと思います。

私たちは地域社会のための組織です。地域社会の〝共感〟なくしてまちづくりは不可能です。

それでも私が青年会議所活動を続ける理由の一つに、仲間との強い絆があります。2013年以降、会津喜多方青年会議所の卒業や転勤を除く退会者は1名で、全国平均を大きく下回ります。この結果からも入会した会員は青年会議所活動に様々な魅力を感じ活動を続けているのです。

私たち、青年会議所会員は明るい豊かな社会の実現という基本理念のもと、全会員が誇りと責任を持ち日々活動をしています。この素晴らしい活動を地域社会に積極的に発信し、〝共感〟を生むまちづくり運動を展開して参ります。

 

【人を惹きつける人財の育成】

 近年、会津喜多方青年会議所の会員数は2005年の50人をピークに年々減少傾向にあります。

 2022年度は会員数20人でのスタートとなり、会員拡大は会津喜多方青年会議所存続の生命線であり急務です。しかしながら本来会員拡大とは、短期間に集中的に会員を増やすような一過性の拡大ではなく、長期的に会員一人一人が青年会議所の魅力を発信し続け、人を惹きつけることにあると思います。

 その為には自分自身を理解し、自覚(自分自身の置かれている状態や自分の価値を知ること)・責任(物事に対しての任務や義務)・自信(自分の能力・価値や自分の言行の正しさを自ら信じること)を持ち、自発的に活動することが理想であり、私たち青年会議所会員の目指す姿です。その姿に共感した新たな仲間たちが相集い力を合わせ活動の幅をさらに広げ地域の共感を生む。

 この一連のサイクル、活動・発信・共感・拡大の基本的な考え方を全会員が共有し実践することで、初めて安定した新入会員の確保、組織運営、青年会議所活動ができるのです。

 青年会議所はどんなに有能な会員であっても40歳を迎えれば必ず卒業しなければなりません。そのため青年会議所は絶対に若さを失わず、常に若いメンバー構成で活動し続けることができるのです。

 その反面、新入会員の確保は組織運営の観点から最も重要な課題であり、青年会議所存続のためには永続的に取り組まなければならない課題でもあります。私たちが地域社会から必要とされる組織であるためには、会員一人ひとりが輝き続け、人を惹きつける組織でなければならないのです。

【共感を生むまちづくり運動】

私たち青年会議所は明るい豊かな社会の実現という基本理念のもと、自由で自発的な活動をしています。青年会議所運動は基本的には地域社会のための運動です。したがって、私たち青年会議所はまちの運動、市民運動の中心でなければなりませんし、市民にその意思を認められなければなりません。会津喜多方青年会議所が地域から今以上に必要とされる組織になる為には、地域社会の問題を認識し、問題解決に向けた積極的な対外事業及び、よりわかりやすい活動の発信が必要です。青年会議所会員の活動を地域社会に積極的に発信し、〝共感〟を生むまちづくり運動を展開していきたいと思います。インターネットが普及した現代社会において情報発信の方法は多岐に渡り、ホームページやS N S、動画配信など情報発信の手法は様々です。また、私たち青年会議所会員一人ひとりの行動、活動が共感を生むための発信の一つだということも忘れてはいけません。

若いメンバーで構成される青年会議所だからこそ、時代の変化に敏感に反応し、積極的な情報発信を通して一人でも多くの人たちに私たちの活動を知ってもらい共感を得ることが、地域社会との繋がりをより強化し、ひいては地域から必要とされる組織になるための効果的な手法です。

【会員を一つにまとめ、導く】

青年会議所会員個人個人の主戦場は会議所活動ではありません。普段は社会の一員として働いており、それぞれが仕事や家庭と両立して会議所活動をしているのです。言い換えれば、私たちはそれぞれの会社や家庭に支えられて会議所活動ができているのです。深夜まで続く会議や仕事中に議案書の作成をするなど、私自身、仕事とJ Cの両立について何度も悩んだ経験があります。これを〝修練〟の一言で終わらせるのではなく、会員一人ひとりの時間を大切にし、活動しやすい環境を整えることで、職場や家族の理解、共感を得ることも今後の組織運営において重要なことです。

働き方改革により業務の効率化が求められる時代の中で、私たち会津喜多方青年会議所の組織運営も再度見直す必要があります。単年度制という限られた活動時間を効率的に使って生産性を向上させるためには活動の在り方や規則を見直し、会員が無理なく仕事や家庭と両立できるよう、会議の効率化、委員会の活動管理を徹底、継続することで、会員のモチベーションとパフォーマンスの向上を図り、組織全体の生産性を高め、若い世代が入りたいと思える組織にしていきたいと考えています。

【結びに】

私たち青年会議所は、明るい豊かな社会の実現という理念のもと日々活動をしています。しかし私はこの〝明るい豊かな社会の実現〟は実現不可能だと思っています。これは否定的な意味ではなく、時代の変化によってその定義が異なり、常に希望を失わないための素晴らしい理念だと確信しているからです。現在、私たちの置かれている社会環境は決して明るい豊かな社会とはいえません。新型コロナウイルスが世界中に蔓延し、私たちの生活は大きく変化しました。日本の経済においても様々な支援策が講じられたにも関わらず、度重なる感染拡大による自粛要請や飲食店の時短営業要請などにより大きな打撃を受けました。そして、当たり前だと思っていたことが当たり前じゃないと気付いた時、これから私たちはどのように行動すればよいのか深く考えさせられるきっかけともなりました。引き続きコロナ禍のなかで活動が制限されますが、今だからこそできる事と、変えていけることがあると思います。次の時代を見据え、今やるべきことを明確にし、地域に根付いた強い組織体制で〝共感〟を生むまちづくりを展開して参ります。


2022年度スローガン

地域と共に歩む〝共感〟を生むまちづくり


2022年度基本方針

1.人を惹きつける人財の育成

2.地域の共感を生むまちづくり 事業

3.効果的な活動の発信

4.活動管理の徹底と標準化

5.積極的な会員拡大